学林概要

ごあいさつ
GREETING

常に学生の目線で「対話」を続ける教師たち。

サッダルマ(妙法)の探求とその実現をめざして

学林長 大平宏龍

私共は、世界のあるべき姿、望ましい社会をもたらすには、そこに導く理念としてのサッダルマ(妙法・正法)が不可欠と考えます。その探求と実現をめざす人の育成が、私共の学林の建学の目標です。

私共の宗祖日蓮大聖人(1222~1282)はその精神が法華経にあることを示され、自らそれを体現されました。室町時代に宗祖の教えを再興された日隆聖人(1385~1464)が、教育の場として設けられた勧学院が現在の興隆学林専門学校の始まりです。

現在の学林では、法華経や日蓮聖人の著述の講義をはじめ、仏教に関する知識の修得と僧として身につけるべきことがらの実習を中心にカリキュラムが用意されています。

もとより修行と学問の根柢としての心の鍛錬も不可欠で、僧としては信心の涵養が大切です。それゆえ私共は、まず人々から信頼される僧の育成をめざします。無論それは、僧であるなしに関わらず、一人の人として最も大切なことと考えるからです。

理事長 金井 修二
学林長(校長) 大平 宏龍
学 監(教頭) 株橋 祐史
教 授 平島 盛龍 和田 晃尚 株橋 隆真 石田 智宏 三浦 和浩
准教授 大平 寛龍 日種 隨翁
専任講師 米澤 立晋
非常勤講師 久永 晃顕 野坂 教翁 戸次 顕彰
舎 監 株橋 祐史
副舎監 西田 誠隆 野坂 教翁
教科助手 川邊 英隆

  

学林とは
ABOUT

日蓮大聖人の教えを学ぶ最高の修学環境。

学林とは

興隆学林専門学校は通称「学林」と呼ばれている。日本古来の檀林制度に由来するこの「学林」という呼称は、本校の伝統を重んじる学風をよく表している。檀林における伝統的な学習法は、基礎学としての仏教学や天台学を学び、宗祖の御遺文を通して日蓮教学を学ぶことである。

学林では、こうした伝統を踏まえた上で最も効果的なカリキュラムが編成されており、最終学年までに天台学の基礎として『西谷名目』・『天台四教儀』・『法華玄義』などを学ぶと同時に、『立正安国論』・『如説修行抄』、『報恩抄』、『四信五品抄』、『法華取要抄』、『開目抄』、『観心本尊抄』といった主要な御遺文を、各学年に応じて段階的にしっかりと時間をかけて学ぶとことができる。
そして法華宗を再興された日隆聖人のご指南を学ぶことで、より鮮明に日蓮教学を理解できるところに「勧学院」以来の学林としての伝統が息づいている。さらに、実践的な科目として書道・弁論・法要式がある。

これによって僧侶として必要な「書く」「話す」「お勤めをする」ということについても学ぶことができる。また、寮での生活は僧侶としての生活の基礎を学ぶ絶好の機会である。もちろん寮での共同生活は不自由な面もあろうが、同じ環境で過ごす学林生活は素晴らしい仲間との楽しい時間でもある。

行学二道。日蓮教学をしっかりと学びながら、けっして頭でっかちにならない。そういう環境が学林にはある。

教員と学生の距離が実に近い学校。

学林とは

僧侶の資格を取るためだけに、学林があるのでは決してない。ここは今後、お寺という本格的な信仰の道場に身を置く前に、必要不可欠な素養を高め、僧侶とはいかにあるべきなのかということを、自分自身で考え、感じとり、それぞれに答えを見いだしていく、とても大事な原点となる場所。

その道は厳しく、たくさんの苦労や困難も待ち受けるが、無駄なものはひとつとしてなく、すべては宗祖日蓮聖人の教えを体得し、混迷を極める現代社会において、真に求められる僧侶への自立を目指すため。

押しつけではなく、個々の自発性ややる気を尊重したカリキュラム、学生と対話する機会を多く取り入れた教員のサポート体制など、学林でしかできないこと、学林がやるべきことに全力で取り組んでいる。

枝葉末節ではなく本質を学ぶ、
そのための寮制度。

学林とは

学林は現代ではめずらしい個室を持たない寮での集団生活を基本とし、朝夕の勤行を中心とした規律ある日常生活の中で、複数の学生たちが毎日、寝食を共にしている。

ある識者の言葉を借りれば「世界各国それぞれに国の将来を担う人材を育成するためには、一定期間、親元から離れて、目的を同じくする複数の仲間と同室で寝起きすることが、社会性や人間性を養う上で大変重要であり、多くの国がそれを採用。学林は最先端をいっている。」単に知識だけのエリートは、将来、国のためにならない。

学林での学習も同じで、頭だけで教義を理解しても、本当に世のため、人のために役立つ僧侶にはなれない。大切なのは自分の内側から自然と出てくる感謝の念や、相手を思いやり、誰かのために何かをしたいという気持ち。全国各地からここに集まり、苦楽を共にした仲間たちは、信頼で固く結ばれた、かけがえのない一生の友として、また先輩や後輩との上下関係は、今後、あらゆる人とのつきあいの中で、けじめをつけるいい勉強に。

人々の宗教離れが進み、寺院の社会的な存在価値が問われている今、だからこそ、給仕・修行・学問の3つを柱に、心の教育に重きを置いた学林の存在が重要になっている。

学林沿革
HISTORY

日蓮聖人像

本校は、日蓮大聖人の教学研鑚の道場として、享徳3年(1454)本興寺に日隆聖人によって創立された尼崎勧学院を起源としている。その後、各本山を中心に成立していた大沼田檀林、細草檀林、大亀谷檀林(隆閑寺学室)、光長寺学室(岡宮檀林)等と共に、江戸時代まで尼崎檀林、尼崎学室と呼ばれて来た。

明治時代に入って、それぞれの檀林は、光長寺の東黌と本興寺の西黌(本校)に統合され、さらに大正3年(1914)東黌が西黌に合併され名称を本門法華宗学林とした。

昭和4年(1929)私立学校令により、仏教専門学校として尼崎中学校と称し、関西地区中学校、専門学校、大学の雄弁大会等で活躍した。昭和16年(1941)法華宗三派の合併によって名称を法華宗興隆学林と称した。太平洋戦争後、枚方市に移転したが、昭和48年(1973)尼崎の旧地に復帰、昭和59年(1984)学校法人法華学園の認可を得て、昭和60年(1985)興隆学林専門学校と称して今日に至る。

学林沿革

アクセス
ACCESS

阪神「尼崎駅」より徒歩3分
〒660-0862 兵庫県尼崎市開明町3丁目7番地
TEL:06-6413-0645 FAX:06-6418-4743

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